内部の下地が順調にできつつあります。この建物は、防火地域に建築するため、木造の準耐火建築物にしなければなりません。
使用する石膏ボードの種類が違ったり、厚みも厚かったりと基本的には、木材を防火材で被覆するような考え方です。
その中に「ファイヤーストップ」という仕様があります。
ファイヤーストップとは、、基準法および関係法令など法的な規定はないのですが、住宅金融支援機構の省令準耐火の仕様書や準耐火設計指針に記載があり、火災時に防火被覆材の一部が破壊して壁体内や階段内に火が入っても、それが上層階や小屋裏や天井裏または床の裏側へ延焼しないように、各層の壁体中空部や壁-床・天井、壁-小屋裏、階段-床など各部位の接合部に設けるものと定義されていて「小計30mm以上の木材、厚さ12mm以上のせっこうボード、厚さ50mm以上のロックウール断熱材(密度40kg/m3以上)及びグラスウール(密度24kg/m3以上)等が考えられる。」となっています。
しかし、現実は、確認申請時に準耐火リストなる図面の提出を求められ、30mm以上の木材を入れるようになります。
□確認申請時に提出した準耐火リスト
□赤で囲まれた部分がファイヤーストップ材
現場の担当者は、今回は筋違があっても片筋違なので、まだ楽ですが、両筋違が入っているところにファイヤーストップを入れろといわれても正直できないと言っていました。確かに一般の木造住宅にはこの部材は必要ないので、改めて準耐火建築物の大変さを実感しました。
2階の下地もできつつあり、小屋裏収納の床下地もできあがっていました。
小屋裏収納への収納階段も取り付けられており、今日は、このあと床の仕上げ材も張る予定だそうです。
確かに規模が小さいので想像以上に早くできているのかも知れないのですが、それにしても順調です。
来週には、外壁材の下地作成が始まるようです。